フランスベッド製マットレスの寿命は？耐用年数・買い替え時期と長持ちのコツ

ベッド・マットレスのこと

公開日：2025.05.18（Sun）

フランスベッドのマットレスの耐用年数や交換時期、寿命を延ばす方法・サイン、保証内容などを解説します。LTシリーズやプロ・ウォール技術などを取り上げ、具体的なシリーズ選びや価格帯、長持ちのコツも紹介。

フランスベッドのマットレスは、一般的に8～10年程度を寿命の目安としています。長期間使用すると、特に腰部（体重のかかる中央部）がへたり始め、寝姿勢が崩れて腰痛・肩こりなどの体の不調につながります。耐用年数を超えても使用すると、睡眠の質が低下しかねません。公式サイトでは「8～10年を目安に、寿命が長いマットレスを選ぶことも大切」と案内しています。

耐用年数の目安：一般的に約8～10年。使用年数が10年を超えると、構造的な劣化が進行している可能性が高いとされています。
交換のタイミング：朝起きて体のだるさや痛みを感じる、寝心地が明らかに悪化した場合は交換検討のサインです。マットレス選びでは、寝心地だけでなく耐久性の長さも重要なポイントです。

フランスベッドの機能的特徴

高密度連続スプリング®とプロ・ウォール®

フランスベッドの高密度連続スプリング®マットレスは一本の鋼線を編み込んだ構造で、マットレス全体で体を面で支えるため、腰や背中にかかる体圧を広く分散し自然な寝姿勢を保ちます。通気性にも優れ、日本の高温多湿な環境下でもマットレス内部を乾燥した状態に保ちます。マットレスはソフト層・支持層・クッション層の3層構造で、柔らかな寝心地と安定感を両立しています。マットレス周囲に発泡ウレタン「プロ・ウォール®」を注入し縁を強化。端まで沈みにくいため、マットレスをフルに使えます。2台並べても隙間が目立たず、高齢者でもベッドの端から楽に立ち上がれます。

医療・介護向け製品の特長

医療・介護向けにも機能重視の製品を提供しています。介護用スプリングマットレスには高密度連続スプリング®を採用し、ウレタン製が主流の介護用途でもスプリング特有の快適な寝心地を実現しています。プロ・ウォール®で縁を強化し端座位が安定、立ち上がりや移乗がスムーズです。介助時も沈み込みが少なく安全に使用でき、介護者・利用者双方の負担軽減につながります。

睡眠科学的アプローチと品質保証

フランスベッドは睡眠環境の科学的研究にも注力しており、1963年に基礎研究部門を設立、1993年にスリープ研究センターとして改組しました。同センターでは独自の寝姿勢測定機を開発し、背骨のS字カーブを保つ最適なマットレス硬度・枕の高さをアルゴリズムで提案しています。公式サイトでも体圧分散や寝返りの重要性について解説し、一人ひとりの体型に合った寝具選びをサポートしています。

国内製造体制と信頼性

製造体制では国内工場で一貫生産し、厳格規格と耐久テストで品質管理しています。ポケットコイルとの比較では、高密度連続スプリング®マットレスが錆びにくく劣化しにくいとする実験結果も得られています。この信頼性の高さから、ホテルで採用されます。

寿命に影響する要素

マットレスの耐用年数は構造・素材・使用環境・使い方など多くの要素で変わります。高密度連続スプリング®を用いたフランスベッド製マットレスは、コイルが面で荷重を受け止めるため、局所的なへたりが少ない点が特長です。さらに「プロ・ウォール®」仕様ではマットレス周囲を硬質ウレタンで補強し、端まで沈みにくく耐久性を高めています。

構造・素材：高密度連続スプリングは1本の鋼線で編まれており、体重を面で分散するため部分的な沈み込みが起きにくいです。プロ・ウォール®はマットレスの周囲強化技術で、へたりや型崩れを軽減し長持ちさせます。
使用・管理方法：体重や寝姿勢によって劣化速度が異なります。フランスベッドでは定期的な頭・足の位置入れ替えや表裏のローテーションで同じ部分への負荷を減らすことを推奨しています。また、寝具（ベッドパッドやマットレスカバー）を使うことで汗や汚れから守り、素材の劣化を防ぎます。
設置環境：湿気はマットレス劣化の大敵です。敷布団を重ねると通気が悪くなり、内部に湿気が溜まってカビ・サビが発生しやすくなり、寿命を縮めてしまいます。直射日光での天日干しもマットレスの劣化原因となるため避け、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのがおすすめです。

参考リンク: フランスベッド独自技術「プロ・ウォール」で強化されたマットレス【FranceBed公式】

保証期間とアフターサポート体制

フランスベッドのマットレスにはお買い上げから2年間の製品保証が付いています（一部商品は1年）。保証書の案内に従い、購入店やお客様相談室に連絡することで、故障や不具合の修理対応が受けられます。ただし、マットレスの「へたり」「におい」「きしみ音」による交換や返品は保証対象外で有償修理となります。

保証内容：マットレスは通常2年保証。なお、フレームとの併用条件などがあるため、保証書の記載内容を確認しましょう。
サポート窓口：フランスベッドの「お客様相談室」では、フリーダイヤル0120-39-2824（受付：平日9～12時、13～17時）で製品についての問い合わせや相談が可能です。修理や交換の手続きも購入店経由で案内を受けられます。

参考リンク: 商品の保証期間はどのくらいですか（フランスベッドお客様サポート）【公式】

マットレスの寿命を延ばす方法

マットレスを長く快適に使うには、日常的なお手入れが重要です。フランスベッド公式サイトでも、以下の方法でマットレス寿命を延ばすことが推奨されています。

ローテーション：定期的にマットレスの頭部と脚部を入れ替え（180度回転）し、表裏も上下を変えます。これにより、一箇所への負荷集中を防ぎ、部分的なくぼみの発生を抑制します。3か月に1回程度の目安で行うと効果的です。
陰干し・自然乾燥：湿気を防ぐために、風通しの良い場所で時々陰干し（直射日光は避ける）します。直射日光下での天日干しは素材を劣化させやすいため控え、窓際など風通しが良い部屋で垂直に立てかけて自然乾燥させましょう。
寝装品の使用：必ずベッドパッドやマットレスカバーを併用し、汗や汚れを吸収してマットレス本体への影響を軽減します。これによりウレタンや側生地の劣化を防ぎ、清潔に保つことができます。
掃除・換気：定期的にベッド下やマットレス表面を掃除機がけし、ダニやホコリの発生を抑制します。また、寝室の換気を行い適度に湿度を下げることも大切です。

参考リンク: マットレスを長持ちさせる方法を教えてください（フランスベッドお客様サポート）【公式】

寿命を迎えたサインと買い替え時期の判断

マットレスが寿命に達すると、以下のような交換サインが現れます。これらの状態が見られたら、新しいマットレスへの買い替えを検討しましょう。

凹み・へたり：特に腰部分が陥没しているときは交換サインです。寝返りしづらくなり、起床時に腰痛や肩こりなどの症状が増す場合も要注意です。
異音（きしみ音）：就寝中にスプリングが「キシキシ」と音を立てるようになったら、内部バネの老朽化が進んでいます。強度が落ちている証拠なので、新調のタイミングです。
不快感・痛み：寝心地が硬くなった、反発力が弱く感じる、あるいは朝起きても疲れが取れないなどの体調不良が続くときも要注意。マットレス自体の問題であれば、サポート寝具で改善しない場合は交換を検討します。
経年劣化：製造から約10年を経過したマットレスは、一つの買い替え目安とされています。定期メンテナンスで劣化の進行を抑えても、寿命が来れば買い替えが必要です。

買い替え判断では、上記のサインに加え「寝返りが打ちやすいか」「体圧分散性は保たれているか」もチェックします。異常を感じる場合は速やかにマットレスの状態を確認し、必要に応じて新製品選びを進めましょう。

参考リンク: THE FRANCEBED TD-テーレ（最高峰マットレス）【FranceBed公式】

買い替え時のポイント：シリーズ選びと予算

マットレス買い替え時は、自分に合ったシリーズ・グレード・価格帯を選ぶことが重要です。フランスベッドにはさまざまなラインナップがあります。代表的なものとして、以下が挙げられます。

ライフトリートメント（LT）シリーズ：フランスベッドの標準モデルで、すべてのグレードに銀イオン糸「キュリエス・エージー®」を使用し除菌性にも配慮されています。高密度連続スプリング®を採用し、硬さ（ハード・MS）や詰め物グレードが豊富に選べます。シングルサイズでの価格は約15.7万円～（税込）からスタート。
THE FRANCEBED TD-テーレ：最上位の3段構造マットレスで、連続スプリングをトリプルデッキに重ね、ダブルプロ・ウォール®仕様とした究極モデルです。非常に優れた耐久性と体圧分散性を持ち、贅沢な素材をトッパーに使用。シングルサイズで100万円を超える価格帯（公式通販）です。
そのほか：フランスベッドではポケットコイルや薄型、脚付きモデルなど多種多様なマットレスを展開しています。予算や用途（電動ベッド対応、収納ベッド併用など）に応じて選べます。

マットレス選びの際は、硬さ・体圧分散性・厚み・幅などの寝心地要素を重視しましょう。店舗で実際に横になって確かめるのが理想ですが、予算に応じておおよその価格帯を決め、上記のシリーズやグレードを比較検討すると失敗が少ないです。品質が確かなマットレスほど一般に寿命が長く、結果的に快適な眠りが得られます。